05/31の読書記録 [booklines]
深山くのえ「舞姫恋風伝」
舞姫恋風伝
深山 くのえ
小学館(文庫)
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あの夜、あなたに出会えた証しの梅は、ずっとずっと、わたしの支えでした。
また逢えるようになっても、こんな小さな枝のことなんて、もうお忘れかもしれないと、口には出せずにいました。
もしも、覚えていてくださったなら。
……どうか、これだけわかってください。
あなたのくれたやさしい心が、わたしの一番の宝物です。
あまーい!でもベタベタしすぎないすっきりさでした。ありふれてるかもしれないけれど、こういう話好きよ → 感想
砂浦俊一「吸血の季節」
吸血の季節
砂浦 俊一
集英社(文庫)
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「ひとつ面白いことを教えてやるよ。朱実紗衣は中学のときに人を殺しているんだ。誰だと思う?」
志賀は、大仰に手を広げて
「実の妹で、俺の彼女だった朱実亜矢を殺したんだ」
「朱実亜矢がアンタの彼女?」
これ以上話を聞く気は無かった燈だが、志賀の言葉に耳を傾けた。
「それも紗衣は亜矢の血を吸って殺した。どうだ、興味が涌いてきたろう?」
はじめは百合風味が強かったけど、最後はほろ苦くていいですね → 感想
築地俊彦「戦嬢の交響曲 2」
戦嬢の交響曲(せんじょうのシンフォニア) 2巻
築地 俊彦
エンターブレイン(文庫)
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「ある時ね、わたしはあの娘を見限ったのよ。あんな冷たい手をした女と、一緒にいられるかって」
「それは ― 」
「教えてあげる」
彼女ははっきりと、佑鹿の目を見つめた。
「雪風は仲間を傷つけた。あの女は、味方を殺そうとしたのよ」
最近、いろいろなシリーズを届けてくれてる築地さん。個人的にはこのシリーズが一番好きかも。 → 感想
05/30の読書記録 [booklines]
中里融司「空色のリンク」
空色のリンク
中里 融司
小学館(文庫)
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鋭い痛みが走った。肌が切り裂かれ、なにかが噴出すような思いを抱く。
顔を引きつらせた鈴とすれ違いざまに、ほんの一瞬、娘の顔が見えた。
限りない憎悪を燃やした、逞しい美貌が、牙を剥き出すようにして笑った。
「来たな……。待っていた。私がなぜ、この世界に飛ばされたか。あの男に聞かされてこのかた、このときだけを待っていた!」
異世界に飛ばされて、というファンタジーものでした。普通かな。 → 感想
嬉野秋彦「ゼランディーヌ 性悪ないばら姫」
ゼランディーヌ―性悪ないばら姫
嬉野 秋彦
集英社(文庫)
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「知ってる、ひなこ?」
ロジーヌはひなこに尋ねた。
「実はゼランディーヌって、恋する少女しか発症しないって」
「えっ?そ、そうなんですか?」
「恋愛感情の多幸感によって、分泌が促進されるある種の女性ホルモンと結びつくことで、ゼランディーヌのウイルスは少女を深い眠りにいざなうんですって。もしそれが本当なら、あなたはいったい誰に恋をしているのかしらね?」
「ま……ち、違いますよ!な、何か誤解してません、ロジーヌさん!?べぇ、べ、別にわたしは、そんな……」
ゴスと思いきや男でしたが、オーソドックスで楽しめる物語でした。 → 感想
花田一三六「龍族 <ドラッケンハイト> 創世の契約 1」
龍族
花田 一三六
中央公論新社(新書)
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これは素晴らしい!こういうお話と出会えるから、読書ってやめられないです → 感想「私は理不尽な至高より」
マルセルを見つめながら、ヒルファーは続ける。
「そうやって心配してくれる一人の友人のほうが大切だ」
05/29の読書記録 [booklines]
高殿円「プリンセスハーツ 麗しの仮面夫婦の巻」
プリンセスハーツ 麗しの仮面夫婦の巻
高殿 円
小学館(文庫)
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「嘘だ……」
「殿下、少し落ち着きなさい」
マシアスのたしなめも、もはや惑乱するルシードの耳になど入らない。
「だいたいなんで俺が、正妃に愛人を選んでもらわにゃならんのだーーーーっっ!!」
これは面白い。ミステリアスな展開に恋愛要素もある仮面夫婦のお話です。→ 感想
ひかわ玲子「エル・デオの眠れる王に クリセニアン夢語り 1」
エル・デオの眠れる王に
ひかわ 玲子
小学館(文庫)
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「ぼくも行くよ、アンジュ。お前と一緒に。お前が父上を心配なように、ぼくだって、父上が心配だ。反対したってだめだ。だって、ぼくも必要なはずだ。……そうだろ?そうじゃなければ、ぼくも呼ばれていない」 アンジュの表情が、固まった。 (そう……呼ばれたんだ、ぼくは、エル・デオに。エル・デオの眠れる王に)
一冊丸々序章みたいな感じですが、ぜったい次が面白くなる。そんな予感をさせてくれるお話でした。→ 感想
あざの耕平「Dクラッカーズ 2 祭典 ―ceremony―」
Dクラッカーズ 2 (2)
あざの 耕平
富士見書房(文庫)
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ウィザードこそが仕組んだのだ。彼らは手玉に取られたに過ぎない。本当に、なんてことだろうか。
茜が衝撃から立ち直るのに前後して、隣で額に汗を浮かべていたビーグルがつぶやいた。
「これがウィザードの戦法か……」
こーくるか!いやはや、続きが楽しみでなりません。→ 感想
05/28の読書記録 [booklines]
篠原千絵「天は赤い河のほとり 外伝 魔が時代の黎明」
天は赤い河のほとり外伝―魔が時代の黎明
篠原 千絵小学館(文庫)
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その方の手から杯が滑り落ち、亜麻色の髪を揺らして、ほっそりとした身体が草の上に崩れ落ちた。わたしは白昼夢を見るようにその光景を眺めていた。
距離にして数十歩。時間にしてまばたき数回分。それでもかたわらに膝をついたとき、すでにその方の輝くような生命は過去のものとなっていた。
それがヒッタイト帝国皇后陛下ヘパト・ヒンティさまのご崩御だった。
ご享年29歳。
毒殺であった。
まさか続くとは思いませんでした。最終結果は知ってても気になります → 感想
日日日「蟲と眼球とダメージヘア」
蟲と眼球とダメージヘア
日日日
メディアファクトリー(文庫)
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さて、どうするか。
目を細め、あたしが油断なく周囲を睨みつけたその直後。
「ちゅーーーーーーーーーーー★♪」
まさに希望を告げる天使の福音みたいに、聞き覚えのある素っ頓狂な声が響きわたった。
ていうか……遅いぞ、おまえら。
世界を守るために悪いやつらと戦うのは、本来、おまえらの役目だろうに。
今まで登場した人たち全員が出演するファンサービス的後日談でした。僕は蟲と眼球好きなんで、文句なし → 感想
倉吹ともえ「沙漠の国の物語 楽園の種子」
沙漠の国の物語―楽園の種子
倉吹 ともえ小学館(文庫)
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「優しさは弱さかもしれないし無知は幸福かもしれない。でも私は、優しさで弱くなってしまうのは人が強いからだと思う。無知な私は確かに幸せだった。でも色々知った今はもっと幸せだと思う。知れてよかった。わたしはガヴルもこの町も好きだ。だから……」
素敵な素敵な少女の成長物語でした → 感想
05/27の読書記録 [booklines]
深見真「武林クロスロード」
武林クロスロード
深見 真
小学館(文庫)
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「辛いか」
リョウカは「辛くない」と即答することができなかった。いきなり「やめたい」とまで思ってしまった。
「それでも、知りたいのだろう。自分が何物なのか」
「!」
「ならば強くなって己をこの世に示せ」
シュンライの言葉がリョウカの中の迷いを吹き飛ばす。
「リョウカ、ここが武林の分かれ道だ。進むか退くか、やるかやらぬか」
まさに「武侠もの」って感じのお話ですね。普通に面白い。→ 感想
タニス・リー「パイレーティカ 女海賊アートの冒険 上巻」
パイレーティカ女海賊アートの冒険 上巻 (1)
タニス・リー
小学館(文庫)
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「わたしは、すべてを忘れていた。われらの大砲の爆発で、記憶をなくしてしまった。でも今は―」
「なるほど。それで説明がつく。きっとそうなんだろう。心配するな。おれたちがおまえの面倒をみよう」
「ミスター・ヴームズ。そんな必要はない」アートはひとりひとりを見ながら言った。
「わたしがおまえたちの面倒をみる」
初ルルル。翻訳調というか直訳調というか、ちょっと読みにくいけど面白い。→ 感想
村山由佳「蜂蜜色の瞳 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 1」
おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I 蜂蜜色の瞳
村山 由佳
集英社(単行本)
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「常識や理性で考えれば、確かに和泉くんの言うとおりだわよ。だけど、人間からその常識や理性を失わせてしまうものこそが、恋ってものの本質なんだとしたら、どう?」
「……」
「好きになっちゃいけないとわかっていても、ううん、わかっているからこそどんどん好きになる。抑えれば抑えるだけ、逆に歯止めがきかなくなっていく。つらさが、なおさらその恋を甘くする。あなたはまだ知らないかもしれないけど、そういうことだって、人には充分起こりうるのよ」
いつもどおりのおいコーでした。二人の仲もだいぶ安定?→ 感想
05/26の読書記録 [booklines]
神崎紫電「マージナル」
マージナル
神崎 紫電
小学館(文庫)
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小百合殺しを認めたということは、他の殺害も認めたも同然だ。
そして、次のターゲットは自分。しかも小百合の知人だと相手に知られている。
犯人は自分までたどり着くだろうか。自分は犯人より先に相手の素性を突き止めることができるのか?
京也は自分の顔を撫でて、初めて自分の口元が大きく三日月型に開かれていることに気がついた。
「私はこの状況で笑っているのか?」
もうちょっと狂気が見えてくれたら、さらに良かったと思う。 → 感想
松野秋鳴「えむえむっ!2」
えむえむっ! 2 (2)
松野 秋鳴
メディアファクトリー(文庫)
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「もし、違う出会い方をしていたなら……私たちは、友達になれましたか?」 「そうかも……しれないね……」 「な、なに言ってんの!?あんたらは親子だからっ!親子だからねっ!」 にっと男前な笑みを浮かべる母さんと姉貴。そして ― バトルが再開される。
たまらないバカバカしさでした。これはもう次も期待大ですよね → 感想
田中ロミオ「人類は衰退しました」
人類は衰退しました
田中 ロミオ
小学館(文庫)
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「さあ皆さん、早く逃げないと本当に神様にされちゃいますよ」
周辺の妖精さんたちが、ビクリと身を震わせました。
「なかたさんもどうします?このままだと神様ですよ?」
「え、あ、えー……」周囲を見渡して「かみさまやーだーーーっ!」
この雰囲気、大好き → 感想
05/25の読書記録 [booklines]
麻生俊平「つばさ 3」
つばさ 3 (3)
麻生 俊平
メディアファクトリー(文庫)
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「失敗するなら、少しでもいい失敗にしなくちゃいけないの。それが、人に力を貸したあたしたちの責任」
少しでもいい失敗。失敗は悪いに決まっていると思うが。
「みどりんと奨チンは初めてだけれど、<つばさ>の仕事は、いつでも完璧な成功で終わるとは限らないのよ」
山川進「学園カゲキ!」
学園カゲキ!
山川 進
小学館(文庫)
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「橘が本気で退学を望んでいると思うのか?このまま退学して、橘に後悔がないと思うのか?それに、俺は橘がどうしたいのかを聞いているわけじゃない」
歯に衣着せぬ友人の物言いには、いつも容赦がない。
「俺は、お前がどうしたいのかを聞いているんだ」
これは楽しき学園ものでした。続きがあるなら期待です。→ 感想
05/25の読書記録 [booklines]
神野オキナ「あそびにいくヨ!10 わるいことしまし?」
あそびにいくヨ! 10 (10)
神野 オキナ
メディアファクトリー(文庫)
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「き、騎央君……」
思わずアオイが声を押し殺しながらも少年の袖を引っ張る。
「大丈夫だよ、双葉さん」
にこりと、少年はアオイに微笑んだ。そして、同じく心配そうにこちらを見るエリスにも笑みを向ける。
「僕にいい考えがあるから」
むろん、嘘に決まっている。
なるほど、これで「わるいことしまし?」なわけか。→ 感想
ヤマグチノボル「ゼロの使い魔11 追憶の二重奏」
ゼロの使い魔 (11)
ヤマグチ ノボル
メディアファクトリー(文庫)
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「無理してる」
「え?」
「あなたの中に、もう一人のあなたがいて、そう言わせてるように感じる」
才人はどきっとした。呟くような小さな声で、タバサは言った。
「……どっちがあなたの勇者なんだろう」
ルイズもタバサも魅力たっぷり→ 感想
05/23の読書記録 [booklines]
神野オキナ「あくまデふぁんたジー!?」
あくまデふぁんたジー!?
神野 オキナ
富士見書房(文庫)
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「悪魔は前置き無しに人間を騙してはいけませんし、契約の押し売りもしてはなりません。契約条件は包み隠さず明かし、公平且つ真摯に召喚者と対峙する、というのが常識です」
「随分と、良心的なんですね」
思わず敬語になってしまう春帆である。
「当然です……人の魂を頂くのですから」
平凡な話ですが、面白かった。→ 感想
あざの耕平「Dクラッカーズ 1 接触 ―touch―」
Dクラッカーズ 1 (1)
あざの 耕平
富士見書房(文庫)
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「じゃあ犯人はどうすんの?」
「もし私の予想が外れてた場合は、警察が捕まえてくれるわ。時間と物量をかければ解決できる事件だってことだから」
「……当たったら?」
「そのときは」
と千絵の目が激しい瞋恚に燃えた。
「償いをさせてみせるわ」
いやあ、面白かった。こんな作品が毎月読めるなんてうれしい限りです。→ 感想





